歯科医として今思うこと

院長の長谷川です。

今年も夏の楽しみ「ブルーベリー摘み」をさっそく楽しんでいます。汗だくになって、いい大人がひたすらブルーベリーを摘む姿も、娘から見れば不思議な姿なんでしょうね。ブルーベリーの木の下にもぐり、額の汗を拭いていると、涼しい風が実に心地よいものです。ストレスの毎日から、解放される束の間の幸せtimeです。

幸いな事に、スタッフには恵まれ、歯科医としては幸せだと感じて感謝しています。私もあとどのくらい現役で仕事ができるのでしょうか?!そんなことを感じて、残りの歯科医師人生は、一人でも多くのカリエスフリーの患者さんを増やすこと、少しでも多くの患者さんの歯を残すことに、今まで以上に力を注ぎたいと思いました。決めたらいてもたってもいられない性格の私です。スッタフに自分の思いを伝え、彼女たちのお仕事をまたまた増やしてしまいました。

私は何でも屋の歯科医師なので、患者さん自身の歯より素晴らしいものなどつくれません。そんな私にできることは、できるだけご自身の歯を残していくお手伝いをすることです。唾液検査をできるだけ多くの患者さんに受けていただき、ご自身で歯を守るためにできることをお話しさせていただきたいと思います。そのために、『歯周病とう蝕の健康管理ファイル』と「わたしの歯の健康ノート」を活用したいと思います。これは、「う蝕は予防でき、初期であれば自然治癒可能な疾患であり、修復処置によっては治癒しない」ということを明確に教えてくださり、歯科医師の仕事のおもしろさ(やりがい)を気づかせてくださった熊谷崇先生が監修されたものです。患者さん一人一人のデーターを一冊にまとめられるようになっています。ぜひ購入してください。口腔内写真や検査結果はファイルを持参していただければ書き込んでいきます。

SHTAという勉強会に所属したことも、仕事にやりがいをプラスしてくれました。噛み合わせを健康という視点から見ることを知りました。代表の星岡才賢先生は、矢向で開業されているGPですが、ものを見る視点が私のような俗人と違うのです。SHTAとの出会いで、治療の幅が広がりました。歯科医療は生涯患者さんと関わることができるのだから、「機能が形を作ること」「口唇閉鎖の大切さ」「硬いものを食べなくなった食生活が噛み合わせに与える影響」「噛み合わせが全身の健康に与える影響」などを繰り返しお話ししていかなければいけません。

私は、少なくとも私の医院に来院された患者さんには、健康な人生を送っていただきたい。そして、それをお手伝いできたら、歯科医師としての私の人生は本当に幸せだと思います。勉強し続ける代わりに免許をいただいているのだと、熊谷先生がおっしゃいました。だから勉強する意欲が無くなったら免許を返し、仕事を辞めるつもりでいます。

最後に「口は体の玄関です」人間にとって、とても大切な呼吸にも、お口は大切な働きをしています。