佐々木さん、ありがとうございました

院長の長谷川です。

21日の春分の日には、何年ぶりでしょうか、韮崎の母の実家を訪ねました。母の実家は歯科医院で、今は4代目が頑張っています。
親戚が集まったところで、お墓参りに行きました。一つの霊園に親戚5件のお墓があり、それぞれを訪ね、お線香をあげてきました。「墓参りツアーだね」なんて笑いながら、幼い時に出会った、伯父や伯母、大好きだった祖母、従兄たちの事を思い出しました。
人との出会いには、嬉しいこともたくさんですが、必ず「別れ」がついてきます。そして、いつも後悔が残ります。「一期一会」の精神でお付き合いをと思いつつ、おバカな私は、何度も同じ過ちを繰り返しています。

受付の佐々木さんが3月で退職することになりました。
ここ数年はスタッフが変わることなく、私は幸せな環境の中でずっと働いていました。仕事の仲間ではありますが、娘の保育園のママ友でもあります。だから、10年以上のお付き合いです。仕事が終わった後で、私生活の悩みを話したりもしていました。でも、別れは急にやってきました。東北人の気質なのでしょうか、真面目で、辛抱強く、頼りになるひとでした。私の中では、「Welcome Sasaki」といって(馬鹿にしているわけではありません)急患を断れない受付でした。そうそう、60代の患者さんが、来院のたびにラブレターのような俳句を書いて彼女にそっと渡していましたね。(その患者さんがこのブログを読んでいませんように)患者さんからも、きっと魅力的な女性だったと思います。

「佐々木さん、長い間本当にありがとうございました。」

年とともに涙腺の弱くなった私は、書きながら涙があふれてきます。彼女に対しても、やっぱり後悔の残るおバカな私です。