暮らしの手帖

衛生士の古田です。

昨年、本の大体の整理をしたが、なんと30年前の暮らしの手帖が整理されずに出てきた。何か意味があってとっておいたのではと思ってセピア色のページをめくってみた。「『暮らしの消える日』ある戦時資料が語ること」澤地久枝 とある。17ページにわたって今も心しなければならない言葉が詰まっていた。

【時は絶え間なく刻まれてゆく。人はそのなかで暮らしを紡ぐ。心やすらかに、何もの、何人によっても暮らしをそこなわれることなく、一人一人の、心の自由、生きる自由を保証し支えあっていのちをまっとうしたい。私たちは、そんなふうに誰も思っている。しかし、歴史はそのようなごく当たり前の思いを人から奪い去り、一人一人の存在を否定することがある、と教えてくれる。それは<戦争>である。戦争は、国民の生命と暮らしを“手”にかける。<戦争>について語り続けることは、私たちは二度と戦争をひきおこさない社会を堅持するための、知恵だと思う。敗戦の日から42年の今、この知恵を一そうみがきあげたい。そしてあの戦争によって生を絶たれたすべての死者にこの特集を献げる】と。

30年の時を経て再びこの言葉に出会って、今の時代に一人でも多くの人たちに繋げていかなくてはいけないのではと強く思った。戦後生まれの私でも伝えられることはある。まして戦争を体験した人たちの声にしっかりと耳を傾けなければならない。がそのような人々がだんだんと少なくなっていく中で、今の時代の有り様に多くの人々が声をあげていかなくてはならないのでは!!

住み慣れた地域でその人らしく暮らしていくためには、ということをよく耳にする。なかでも認知症の人たちが住みやすい街とは~~~多くの人たちが住みやすい街なのでは。

RUN伴+はちおうじ2017アフターイベントで「『認知症の人たちが繋ぐ街作り』できたよ紙芝居~七国からのメッセージ」というイベントが12月16日、八王子 クリエイトホールであった。他の講演会と重なってしまったため最後しか参加できなかったが、伝えたいメッセージは感じることができた。そのあとの親睦会で顔の見える関係から多くのご縁をいただいた。大切にしたいと思いながら会場を後にしました。

家につくと玄関に飾ってあるサンタさんの位置がまた違っていた。6歳の心結が来たことがすぐわかる。こんななにげないことが幸せなのかもしれない!