オーラルフレイル

衛生士の土方です。

皆さんは「フレイル」と言う言葉をご存知でしょうか?

フレイルとは「人間の老化の過程における健常と要介護状態の中間のことで健康障害につながる心身の脆弱な状態であると同時にストレスに対する予備力の低下に起因した状態である」と定義されています。

フレイルかどうかを判断するには評価基準があり、具体的にフレイルの実態を把握するためには…

  1. 体重減少
  2. 疲労
  3. 筋力低下
  4. 歩行速度の低下
  5. 身体活動の低下

…をそれぞれ表現し、このうち3つ以上の症状を有する場合「フレイル」と判定されます。

フレイルの中でもチェック項目が1~2つ該当の場合は、フレイルの前段階プレフレイルとされ、このプレフレイルを示すとき口腔機能には些細な口の衰えが表れている段階で、この状態を「オーラルフレイル」と表現します。

些細な口の衰えとは、ちょっとした食べこぼし・ムセ込みや食事時間の延長など口腔機能の低下によるわずかな変化のことです。

オーラルフレイルが進んでしまうと、口腔機能低下症となり、更に悪化すると摂食嚥下障害へと進んでしまいます。

いつまでも美味しく安全に食べられる口腔機能が保てるように、日頃から歯のお手入れだけでなく、お口の周りの機能もトレーニングして、緩やかに機能が低下していけるようにしていきたいですね。

堅苦しい話になってしまいましたので、少し余談です…

先月は助手の篠川が愛犬のお話をしていたので私も少しだけ愛鳥のお話をします。

我が家には白文鳥(オス・10歳)がいます。もうかなりの老鳥で飛ぶ力も弱くなり目は白内障になりヨロヨロと飛ぶ状態です。きっと人間でいうとフレイルに該当すると思います。

しかし彼(文鳥)は毎日懸命に飛び回ります。上手く飛べずにゴミ箱の中に落ちたり棚の隙間に挟まったりしますが、決して飛ぶ事を諦めません。私達のところまで必死に飛んできてくれるのです。その可愛らしい姿に癒されている毎日です。



今年も咲きました。

白の胡蝶蘭は3年目、ピンクは2年目です。