床矯正について当院の考え

当院の小児矯正(床矯正)はその方本来の自然の噛み合わせを実現するため治療の詳しいご説明などを徹底しています。

人それぞれ症状は違います。
当院では、その人本来の自然なかみ合わせを実現できるよう「SH療法」をおこなっています。いわゆる矯正治療とはちょっと違うため、インフォームド・コンセントを必ず実施しています。

「SH療法」について詳しくはこちら

SH療法では

ドイツ・日本で特許を取得した「SlideX」という弾性バネを使った新しい顎拡大装置を使用します。対象になるのは劣成長の顎骨です。

生活習慣や食生活の変化から、長い年月とともに日本人の骨格が変化してきたことは、皆さんも理解していただけると思います。SH療法は顎骨のマイナス成長を、本来であればそこまで成長したであろう(プラスマイナスゼロ)ところまで、この装置により拡大する手法です。これは、正常な環境を再現することが目的です。

よい環境を与えれば、人は自然治癒能力により、元々なりたかった状態になっていくものです。治療の過程でスペースができ、叢生などの審美問題も解決方向に向かいます。

SH療法は、単なる顎拡大、歯並びの改善を目指しているのではありません。したがって、歯並びの悪いすべての人が治療の適応者と考えていません。SH療法はヘルスプロモーションの理念に基づいています。 すなわち、これらの変化は生体を健康へと導くものです。

症例(1) 主訴は前歯の歯並びを治したい。SH療法で起こる変化。

SlideX を使用した顎拡大装置

成人症例の基本的な設計です。

上顎と下顎で異なる拡大器具を使用した症例です。症例により設計、使用する拡大器具は異なります。

小児症例

顎の拡大により治療・予防ができる疾患

審美的な問題で矯正を望まれる方が多いと思いますが、大切なことは歯並び・かみ合わせが全身に影響を与えることです。顎の拡大により治療・予防ができる疾患にOSAS(睡眠時無呼吸症)や顎関節症があります。

小児睡眠時無呼吸症症例

7才5カ月の男児(2017/05/07)。大学病院で睡眠時無呼吸症と診断され、アデノイド除去を行いました。アデノイド肥大があると鼻呼吸障害が生じ、低位舌を伴う口呼吸を余儀なくされます。正しい呼吸ができないと、形態もそれに伴った形態になります。SH療法で根本的治療を行った症例です。2年前に治療が終了し、現在経過観察を行っています。

顎関節症症例

狭窄がかなり強い歯並びです。右側の奥歯の噛み合わせが悪いために、顎の動きが制限され、顎関節症を起こしています。拡大治療することで、左右対称に近づき、顎の痛みも消失しています。
現在治療は継続中です。

健康を思えば、やはり歯は抜いてはいけませんよね。私たち歯科医は、歯の寿命を延ばすのが仕事なのですから。

噛むことは学習です。

生まれた直後からお乳を吸うのは反射運動で、練習の必要はありません。噛むことは、離乳期に離乳食を体験することで必ず一定の順序で発育します。顔の表情・言葉の発育とも深い関係があります。できるだけ小さい時(お母さんのお腹の中)から患者さんに関わり、できれば矯正が必要でない環境づくりをめざしたいと思います。

それができなかった時には、SH療法が有効です。

本来スペースがあれば、歯は自然に並ぶものです。歯を並ばせるのでなく、よい環境を作るお手伝いをしたいと思います。納得されたら治療を始めましょう。でも、審美が第一と考える方は、矯正専門医の受診をお勧めいたします。

矯正料金について

基本料金396,000円
レントゲン撮影4,400円
管理費1,980円/月
装置製作費35,200円
修 理11,000円
  • 成長に合わない装置の使用は、治療時間の延長につながります。
  • 作り変えの回数は症状により、異なります。
  • 修理で対応できる物は、できるだけ対応させて頂きます。