人生は短い

「人生は短い」が口癖の長谷川です。

妹は私のことを「マグロのようだ」と言い、スタッフは「お金(仕事への投資は惜しんではいけないと考えているからだと思うけど)と時間と距離の感覚が違う人」と思っているそうだ。考えてみると、どうも休日にゆっくり過ごすということがない。
時間がもったいないように感じる。
口癖は「人生は短い」だし…

今月は初めから慌ただしく、山形に一泊し研修に参加。東京に戻った翌日に京都へ日帰りで別の研修に参加した。「どちらか諦めて一つにするという選択はないのですか? と衛生士の別井に言われた。正しい提案と思うが、私には両方とも大切な研修で諦めたくなかった。

何度か訪れた酒田で、今回初めて絵葉書のような夕焼けを見た。庄内空港から酒田港にある「とびしま」にタクシーで移動しながら、真っ赤に染まる空を見た。この世に生を受けて以来、初めて見た、大きく高く広い真っ赤な空だった。研修は研修として、私は違う環境に身を置くのが好きである。現実から逃げたいのからなのかも。
とにかく、移動は苦にならない。それに、こんな素晴らしい夕焼けを見ることもできるのだから。

「とびしま」で窓際に陣取り、日本海に消えゆく夕陽を見ながら夕食をすませた。やはり、どこかが足りない私は食堂の中から写メを撮った。だからこんな写真しかありません。この感激が伝えきれないのがとても残念です。

翌日、京都へ移動。
頭も働かず、天気も確認せず出発した私。

東京は雨がパラついていたのに、京都は30度超え。みんな半袖で汗を拭いて歩いているけれど、山形帰りの私は、なぜだか厚着。担当のお仕事を終え、5時間くらいの滞在で、東京に戻ってきました。全く観光なしの20年ぶりの京都でした。

ところで、今週末はSHTAの先生方と女川に行く予定です。
先日、福島から自主避難されている患者さんが受付でイーガー歯ブラシを購入されているのを目にしました。「この歯ブラシを購入することで、女川商工会に寄付することができ、公的基金の届かない地域復興に役立てることができます」と受付のポスターにかいてあります。ただし、受付に置いてある他の歯ブラシより高いのです。

自主避難を強いられている方が、被災地を思い歯ブラシを購入してくださったことに対し、なんだか申し訳ない気持ちになりました。大きな被害を受けなかった私たちは、東日本大震災が風化しないように見守らないといけないとあらためて感じた瞬間でした。