最期まで口から食べたい!!

歯科衛生士の古田喜代子です。
訪問口腔ケアを担当しています。よろしくお願いいたします。

八王子の地元で仲間7人が世話人になり「多職種と共に食支援を考える会」という活動をしています。世話人は管理栄養士・看護師・特別支援学校教員・歯科衛生士で、今も多くの職種の方たちにお声掛けをしています。
リハビリ職や介護職の方々とも一緒に活動できることを願っています。多職種の視点の違いに学びながら少しでも食支援に繋げていきたいと思っています。

先日、12月8日に加藤武彦先生の講演会「噛んで食べる!!」~口腔ケア&噛める義歯で快復に向かう~を開催しました。講師の加藤先生は義歯の役割の重要性を語られ、噛むことの大切さをあらためて考えさせてくれました。

持参して下さった本の中の『炎の百五歳児』に、今年の11月、107歳でお亡くなりになった「しいのみ学園」創設者の昇地三郎さんは母親から噛むことを教えられしっかりと噛む食生活を送られてきたことが語られていました。健やかに老いることは多くの人々の願いであると思うが、超高齢社会のお手本のように思えました。
その「サブちゃんの十大習慣健康法」の最初は「先ず、笑顔」でした。噛むことと笑いは日頃から心がけたいものですね!!

長谷川歯科クリニックの歯科衛生士3人がこの講演会に参加してくれたのはとても嬉しかったです!!

定期的にお見えになっている患者さんが病気等で通院できなくなった時に、今までのケアを続けて受けることを希望される方は今後きっと増えてくるのではと思っています。“地域包括ケア”ということがさかんにいわれていますが歯科の役割をしっかりと認識するようにと加藤先生が熱心に訴えられた講演会から2週間たって、何か自分が変わったであろうか・・・!?

長谷川歯科クリニックでは毎月1回院内でのミーティングが行われています。
今回は院長から具体的な目標を持つことの大切さが話されました。院長始めスタッフがそれぞれの目標を話しました。私は91歳になろうとしている母の認知症を進ませないように妹たちと関わり方を試行錯誤していると・・・。認知症と尊厳は大きな課題であると・・・。母の出番を考えながら、母から譲り受けた和服や反物のリフォームを始めたいと思っています。

先日お教室の見学をさせていただき実現できそうなので、今からとても楽しみにしています。

5年前に脳梗塞を患った母にとって歩くことはかなり努力を要しているが、先日は普通に歩けば10分のところにあるレストランまで休み休み1時間半かかって辿り着きました。母と乾杯できたささやかな喜びを大切にしたいと思っています。

今、来年に向けての目標として「最期まで口から食べたい」を母も含めていろいろな方たちを支援できたらと願っています。

多くの人たちが安全に美味しく食べられますように!!